当サイトを便利に楽しんでいただくためのガイドをさせていただきます。

・当サイトの使い方
・検索でたどり着いて特定の情報を見つけたい方
・陶磁器の美術館の楽しみ方

この3つについて説明をさせていただきます。

当サイトの使い方

当オンライン美術館は2つのコンテンツに分かれております。

古陶磁美術品の個別のギャラリー

陶磁器を個別で写真と文章で紹介しているページです。
美術館では見ることができない高台や釉薬の拡大写真まで紹介しており、メインのコンテンツになりますので是非ご覧ください。

個別ギャラリーでの探し方

個別のギャラリーを見たい方で、国や種類などで検索されたい方はパソコンの場合は上部メニュー、スマホの場合は右上のメニューから探していただけます。

パソコンの上部メニュー

パソコンの場合は上部メニュー

スマホの場合は右上メニュー

スマホの場合は右上メニュー

メニューは大きく以下の4つに分かれております。

・種類
天目茶碗、青磁など陶磁器の種類に分かれております。特定のジャンルの陶磁器を探したい方はこちらをご利用ください。

・国・時代
主に中国・日本・朝鮮半島の国と時代で分かれています。国や時代で一覧を見たい場合はこちらをご利用ください。

・窯・地域
建窯、汝窯、美濃焼など窯や地域ごとで分かれています。特定の窯で検索されたい場合はこちらをご覧ください。

・形状
茶碗、瓶、皿、壺などの形状で分けられています。一般的な形状から古陶磁ならではのものがございます。

古陶磁に関する情報のコラムや知識

こらむ

中国の古陶磁についての知識を紹介しております。陶磁器の歴史や窯ごとの特徴、美術館の情報などを解説しております。

陶磁器のことを初めて見る方や古美術陶磁器の知識を探している方はこちらのコンテンツをご覧ください。
全くの初心者の方は「お役立ちコンテンツ」がおすすめです。
お役立ちコンテンツでは陶磁器全体の歴史から種類の違いなど基本的なことを解説しています。

もう少し踏み込んだ専門的な知識は「コラム」がおすすめです。
こちらではそれぞれの窯の焼き物についての違いや、陶磁器が見れる美術館などを解説しております。

検索でたどり着いて特定の情報を見つけたい方

検索でたどり着いたけど求めている情報がどこにあるかわからない、そんな方は【サイト内検索】をお試しください。
検索したいキーワードを入れていただくことで、上記のギャラリーやコラムの記事を検索いただけます。

パソコンでの検索方法

上部メニューの一番右の虫眼鏡アイコンをクリック→欄にキーワードを入力→キーボードのEnterを押すと検索できます。

スマホの場合

右上3本線をタップするとメニューが開きます。下部の検索欄にキーワードを入力→虫眼鏡マークをタップしてください。

すると該当するページが一覧で表示されますので、関連性の高いものを開いてご覧ください。

陶磁オンライン美術館の楽しみ方

陶磁器の美術品を見るのが初めて、慣れていないという方のためにおすすめの楽しみ方をお伝えいたします。

陶磁器とは

陶磁器とは

陶磁器はその硬質で劣化がしにくく、形成がしやすいため大量生産に向き、日用品が多く作られました。
はるか昔には民用として使われていたのは釉薬も施していない素焼きでした。
出来の良いものは皇帝や大名への献上品としても使われ、現代では考えられないくらい価値の高いものとされました。

陶磁器を楽しむのならまずは中国から

陶磁器の歴史を語る上で最も重要とされるのは中国です。
中国で生まれた青磁(せいじ)や白磁(はくじ)といった陶磁器は朝鮮半島や日本などのアジアやインド、ヨーロッパへ伝わり多大な影響を及ぼしています。
日本で有名な有田焼(ありたやき)や九谷焼(くたにやき)と言った色絵の陶磁器も元を辿れば中国の白磁や青花(せいか)へ繋がります。
>>中国の陶磁器の簡単な歴史はこちらをお読みください

そんな中国の中でも特に見ていただきたいのが中国宋時代の陶磁器です。
この時代には汝窯、南宋官窯、定窯、哥窯、鈞窯からなる宋代五大名窯と言われる窯があろり、最も隆盛し、様々な陶磁器が考案されました。
特に青磁と呼ばれる緑青色の陶磁器はこの時代で完成され、現代でも作られる青磁の基礎となっています。

汝窯盤口折肩瓶

北宋 汝窯盤口折肩瓶

汝窯(じょよう)・龍泉窯(りゅうせんよう)といった青磁窯は日本でも有名で鎌倉時代から室町時代に日本へ伝わり、大名に珍重され国宝や重要文化財にもなっています。
他にも南宋官窯や越州窯、耀州窯といった青磁窯があり、同じ青磁でも窯により色味や形の違いをお楽しみください。

この時代には青磁のみでなく、白磁の技術も進化していきました。
最も白磁が完成されるのはこの時代より後ですが、その礎になる土が磁器化した陶磁器は宋代の邢州窯(けいしゅうよう)や定窯(ていよう)によって生み出されます。
それまで土の上に白い釉薬を施していた陶磁器が、白い土に透明または半透明の釉薬を施して作られるようになります。

青花 山川紋菜箙瓶

景徳鎮青花 山川紋菜箙瓶

元代以降になると白磁の産地として景徳鎮が台頭し白磁に呉須で青い絵付けをした青花も生まれ、明代、清代を経て成熟されます。

陶磁器と茶の湯

陶磁器は多種多様な形や種類が作られましたが、現代でも一番語られ、歴史的にも面白いものは「茶碗」です。
茶碗は中国の唐時代以前はただ飲み物を飲むための道具の一つに過ぎませんでした。

それが唐時代に茶を引用する習慣が一般化し、中国宋時代多く普及していきます。
貴族の間ではもちろんのこと民間の間でも茶を粉状に挽いた茶(末茶)が主流になり、茶を飲める場所の茶肆も作られます。
その中で茶闘という遊びが流行し、その中で使う茶碗も多種多様なものが作られるようになります。
そんな中、宋代の建窯で生まれたものが天目茶碗です。
当時の白い茶を引き立てる黒い釉薬に多種多様な模様の浮かび上がる茶碗は多くの貴族に愛されます。

南宋建窯 禾目天目茶碗

南宋建窯 禾目天目茶碗

天目茶碗は禾目天目や油滴天目といった模様がとても美しく、日本にも伝わり多くの大名や茶人に愛されるようになります。
そんな中でも夜空に浮かび上がる星のような美しさである、曜変天目茶碗は日本でも国宝となっています。

朝鮮半島の陶磁器

朝鮮半島でも陶磁器は作られておりましたが、中国から渡った青磁や白磁の影響で朝鮮半島の陶磁器は進化します。
特に高麗時代の高麗青磁は中国ではあまりない象嵌という技法により独自に進化しました。

そして、李氏朝鮮時代になると粉青沙器などが作られるようになり、また様々な形の雑器が作られます。
この雑器の器は日本の安土桃山時代に伝わると、茶の湯で珍重され本国の朝鮮半島よりも価値が高くなります。
現代でも「高麗茶碗」として茶の湯で多くの方に愛されます。

大井戸茶碗

大井戸茶碗

李氏朝鮮時代になると中国の影響もあり白磁が作られるようになりました。

日本の陶磁器

日本では瀬戸・美濃・信楽・備前などの古くからある陶器は今でも人気が高く、良い味わいの陶磁器が存在していました。
17世紀初頭の文禄・慶長の役の際に豊臣秀吉や諸大名らにより、朝鮮から同行した陶工らの技術により九州にさまざまな窯が開き陶器の生産地ができます。
これが今でも有名である伊万里焼や有田焼、唐津焼となります。

古九谷様式 色絵五三桐文方形小皿

伊万里焼 古九谷様式

江戸時代には既存の窯に加え薩摩焼や御深井焼、湖東焼などの藩の窯が増え、陶磁器の技術は完成されます。

陶磁オンライン美術館の写真の楽しみ方

陶磁オンライン美術館では一つの陶磁器に対しておおよそ10枚以上の写真が掲載されています。
まずは写真をたくさん楽しんでください。
リアルの美術館にはない良いところは特に下記の3点です。

・様々な角度で見れる
・肉眼では見れない釉薬の拡大が見れる
・陶磁器の底が見える

この3つの要素は陶磁器の鑑賞や研究においてとても重要です。
特に3つ目の陶磁器の底は通常の展示では絶対に見ることができず、鑑定においても土を見ることは最重要しされるほどです。

解説を読む

掲載している陶磁器の全てに解説をつけております。
陶磁器の見どころなどを知ることができます。

関連コラムを読む

陶磁器が気に入ったら関連コラムを読んでみてください。
その陶磁器の歴史や種類についてさらに詳しく知ることができます。

画像ダウンロード

多くの美術品の写真はダウンロードが可能となっています。
気に入ったものがあれば保存をしてじっくりと鑑賞してみてください。
個人で楽しむ分には自由にご利用ください。

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