美術館が教える骨董品のおすすめの買い方|初心者向けにお店と価格を説明します

美術館で陶磁器を見ていると、自分も一つくらいはコレクションしたくなってきますよね。
でも、骨董品は難しそうだし、騙される不安があり躊躇してしまう方も多いと思います。
そこでコレクター初心者の方から中級者の方に向けた、骨董品の陶磁器の購入方法を美術館の目線からお伝えできればと思います。

まずは陶磁器を買う目的を考える

骨董品の陶磁器を購入したい方には大きく二つあると考えています。
一つは骨董品の「金銭的価値に魅力を感じて購入したい方」、もう一つは骨董品の「見栄えや歴史などに魅力を感じて購入したい方」です。
前者はテレビなどのお宝鑑定を見てその金銭的価値に希望を見ている方ですが、これに関してはとても難しく少額で一攫千金を得るなんてことは本当にごく稀です。

当美術館としては、後者のように骨董品自体に魅力を感じられて購入を考えている人についておすすめの買い方や購入の方法をお教えしたいと考えています。

初心者の購入の心持ち

骨董品を買おうとするとどうしても本物を手に入れたい、価値のあるものを買いたいという想いが出て今いますが、まずは「見た目」や「雰囲気」など外観が気に入ったものを購入するのがおすすめです。
骨董品を購入するとやれ本物だ偽物だなどと言ってくる人もいるかもしれません。
しかし、もし金銭的価値がないと周りに言われたとしても、自分の気に入ったものであるだけでその陶磁器は価値があるものなります。
インターネットなどが発達し、いろんな骨董品の情報が入ってきますが、骨董品の一番の楽しみとして「自分の気に入ったものを集める」という心を忘れないようにしましょう。

骨董品の購入方法

骨董品の方法としては、実店舗、骨董市、ネットショップ、ネットオークションが主な購入方法になります。
この中で一番初心者に向いた購入方法は骨董市になります。
骨董市は多くの店舗が一堂に会すため一度に見れる骨董品の数が多く、見た目の気に入った品に出会いやすいです。
また、店舗外で売るという性質からも高価な物は持ち込まれず、それほど価格帯も高くなく、数千円から数万円程度と手の出しやすい価格がほとんどです。
その反面、美術館クラスという名品にはなかなか出会えません。
骨董市は入場料無料のところが多く、場所も貸しホールから神社の境内などとても入りやすいので一度足を運んで骨董品の雰囲気を見てみるのにおすすめです。
「地域名 骨董市」などでネットで検索すると開催の情報がでてきます。

実物を見れるという点では骨董屋の実店舗に行ってみるのもおすすめです。
すこし、敷居が高く入りづらく感じるかもしれませんが、ホームページで雰囲気を確認した上でご来店ください。
実店舗は得意商品の国やジャンルが偏っていることも多いので、自身の求めるものがあるお店がおすすめです。

また、最近ではネットショップで販売しているお店も多くあり、意外にもこちらもおすすめです。
ネットショップはインターネットを介してさまざまな商品を見ることができ、気に入った商品を見つけやすいというメリットがございます。
また、価格帯そこまで高くなく、1万円台から10万円程度のものがほとんどで手の出しやすい価格になっています。
ネットショップを探す際には必ず写真や説明がしっかりしていること、商品について問い合わせができるお店でご購入することをおすすめします。
ネットショップというと偽物をつかまされるのではというイメージもあるかもしれませんが、これはネットショップに限ったことではなく、実店舗でも十分にあり得ます。
実店舗であろうがネットであろうが日本の法律上では古物許可証を取得して販売しており、場所の違いでしかありません。

ただ、同じインターネットでもネットオークションはお勧め致しません。この理由としてはオークション形式で値段がはっきりとしておらず価値を見抜きにくいからです。
また、購入までに時間制限があること、ネットショップと違い個別のお問合せがほぼできないという点でしっかりと吟味ができませんので避けた方が良いでしょう。

各購入方法のメリットデメリットまとめ

骨董市

メリット

・敷居が低く入店しやすい
・沢山の種類の中から選べる
・比較的価格が安い
・実物が見れる

デメリット

・開催とのタイミングが合わない場合がある
・高額な名品は見つけにくい

骨董屋(実店舗)

メリット

・実物が見れる
・店主と落ち着いて話せる

デメリット

・価格帯はお店によりまちまち
・敷居が高く入りにくいお店もある

ネットショップ

メリット

・豊富なラインナップから探すことができる
・良品をお値打ちに購入ができる

デメリット

・実物が見れないので写真が重要
・問い合わせをできないところは避ける必要がある

ネットショップ

メリット

・掘り出し物が安価で手に入ることもある

デメリット

・購入まで時間制限がある
・問い合わせがしにくい

おすすめの購入金額の目安

骨董品の値段はいくらくらいのものが良いのか迷う方も多いと思います。
こればかりはその人の予算と欲しい骨董品の種類によるのでまちまちかと思いますが、いくつか参考を示させていただければと思います。
個人的にはまずは5〜10万円以下から始めるのがおすすめです。

1万円以下の骨董品

日本物で大正時代以降でかつ無名の作家の陶磁器は1万円以下でも購入可能です。
この手のものは専門の骨董屋ではなく、リサイクルショップにも売っております。
しかし、美術品としての価値はそこまでなく、ただ古いものといっただけですので、実用品として探されるのが良いでしょう。
中国物や朝鮮物で1万円以下の場合は状態があまり良くないか、時代が20世紀以降の近代の模倣品の可能性がありますので注意が必要です。

3万円以下の骨董品

江戸時代後期から明治時代の染付の猪口などの数物はこの金額からでも購入ができます。
朝鮮物ですと李氏朝鮮時代の粉青沙器で小型のものはこの金額からでもございます。
中国物はやはり20世紀以降の近代の模倣品の可能性があります。

5万円以下の骨董品

このくらいの価格帯になると、日本物でも明治から大正時代の作家の品が購入できます。
朝鮮半島では李朝の粉青沙器はこのくらいの価格帯が多く、高麗時代の青磁も少し品質が落ちるものはこの価格帯からございます。
また、水盂や水滴といった小型のものはこの価格帯が主流で、十分に良品が入手できます。

8万円以下の骨董品

日本物でも江戸時代後期に作られた有田焼や美濃焼、瀬戸焼といったものが視野に入ってきます。
朝鮮物はこの価格帯になれば瓶や茶碗といった定番で、品質も良いの高麗時代の青磁が購入できます。
高麗茶碗で実用的な良品はこの価格帯以上から探すのがおすすめです。
中国物では明や清時代の青磁や白磁は上手に探すと良品が手に入る価格帯です。
個人的にはこの価格帯からが美術品としての価値も満足いただけるのではないかと思います。

10万円以下の骨董品

朝鮮物では鶏龍山といった骨董愛好家から人気の高い品や、象嵌が丁寧に施された青磁がおすすめです。
また、中国物では元や南宋時代の良品はこの価格帯から購入ができるようになり、人気の高い天目茶碗なども探すことができます。

15万円以下の骨董品

日本物では雑誌などに載る名品の内、瓶や茶碗などの中型のものは同等のものを購入することができ、また、明治時代後期の有名作家の品も一部手に入れることができる価格です。
朝鮮物は青磁も粉青沙器も大型のものが購入できます。
中国物はこの価格帯からが良品を掴みやすく、清時代の景徳鎮や白磁、南宋時代の龍泉窯や南宋官窯の青磁といった代表的な品が入手できるようになります。

当店のオンラインストアもご参考ください

当オンライン美術館では公式で骨董のオンラインストアである「燦禾」を運営しております。
こちらで取り扱う品は古美術陶磁器の研究のために収集したものです。
美術館に載せているものは本当の一級品であり販売するのは難しいものですが、研究のために集めた陶磁器の中には他にもとても良いものはたくさんございます。
美術館に載せることのなかったものから選りすぐり、当店で販売しておりますので自信を持ってご消化しております。
価格帯も3万円から15万円程度が中心で初心者の方から骨董収集に慣れてきた方に是非おすすめです。
骨董品を探されている方は一度覗いてみて、骨董品の価格の雰囲気だけも感じてみてください。

また、当ストアではネットショップの不安を解消するために3点のことを心がけて運営しております。
・掲載写真は15枚以上、高台から土、釉薬までしっかり撮影
・商品の説明をしっかりと掲載
・LINEやメールにて商品について納得いくまでお問合せ可能

初めての方でも購入がしやすいネットショップですので、ご安心いただければと思います。
オンラインストアは下記のボタンまたはバナーからアクセスいただければと思います。

オンライン美術館公式骨董店燦禾
伊山大策

伊山大策

名古屋ビジュアルアーツ写真学科在学中より瀬戸焼の陶芸作品撮影を続ける。11年前に愛知の古美術研究にて陶磁器の知識を学ぶ。写真スタジオに3年勤務したのち、広告やWEBサイトの制作を手掛けその経験を活かし、古陶磁美術品の良さを広めるために当サイトを開設いたしました。

オンライン美術館公式骨董店燦禾

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