鳳凰の形をした耳が頸についており、そのことから鳳凰耳瓶(ほうおうじへい・ほうおうみみへい)といいます。
瓶自体の形状は砧型であり、どっしりとした胴に真っ直ぐ伸びた頸、胴径と同じくらい横に広く広がった口が特徴です。
底や口の造形もとても精度が高く均一にできており、釉薬も際まで綺麗に施釉されています。
鳳凰は中国においても伝説の生き物とされており、それがモチーフとされたこの瓶は格式の高い場で使われたのものと考えられます。
鳳凰を拡大して見ると、くちばしや羽根などとても細かく造形してあることがわかります。
龍泉窯系の官窯で作られた青磁ですが、その色はいわゆる青磁の色でなくほぼ黒に近い緑色をしており、貫入も透明で細かいものが全面に綺麗に入っています。
明るい青磁とはまた違った、落ち着いたしっとりとして存在感のある美しい品です。
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The phoenix-shaped ears are attached to the neck.
It features a solid torso, a straight neck, and a wide mouth.
It is beautifully glazed to the corner.
The phoenix is also considered a legendary creature in China, and it is believed that this bottle was used in a prestigious place.
If you look at the phoenix in a magnified view, you can see that the beak and feathers are very finely shaped.
Celadon is made in the Longquan celadon’s official kiln, but its color is not the color of blue-green celadon, but green that is almost black, and the intrusion is fine and beautiful on the entire surface.
It is a beautiful product with a calm, moist and presence that is different from bright celadon.
| 名称 | 南宋官窯 黒青磁鳳凰耳瓶 |
|---|---|
| 時代 | 中国・宋時代(960〜1279年) |
| 国 | 中国 |
| 寸法 | 高16.5cm、胴径7.5cm |
| 分類 | 陶磁器 |
| 釉薬 | 青磁 |
| 所有者 | WD Collection |
| 管理番号 | 000025 |
| Title | Celadon Vase with phoenix Handles |
|---|---|
| Period | Song dynasty (960–1279) |
| Culture | China |
| Dimensions | H. 6 1/2 in. ; Diam. 2 15/16 in. |
| Classification | Ceramics |
| Glaze | Celadon |
| owner | WD Collection |
| Number | 000025 |
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