骨董品・古美術品の陶磁器を手に入れるとそれの種類がなんなのか、本物であるのかなど、鑑定をして知りたくなりますよね。
しかし、その鑑定を行なってくれる鑑定士を探すことや、探せても利用の仕方がわからないという声をよく聞きます。
この記事ではいくつかある骨董品鑑定の違いの解説や探し方をご案内させていただきます。
また、買取査定との違いも解説いたします。
そもそも鑑定とは
鑑定という行為自体は絵画、書、陶磁器様々な美術品に対して行われます。
陶磁器においては国、窯、地域、時代、釉薬の種類、模様、真贋などを判定する行為です。
鑑定を行う方は鑑定士と呼ばれ、各々が独自に研究・収集した情報をもとに行います。
鑑定士の鑑定材料は?
鑑定士は独自に収集した情報をもとに鑑定をしますが、基本的には他の美術品との「類似性」を元に行います。
その類似性とは大きさ、重さ、土、作り方、釉薬、絵付けなど様々です。
その情報の収集元は書籍、研究論文、美術館の美術品はもちろん、自身で収集した実際の陶磁器など様々です。
なので、多くの美術品に触れたことがない方が行う鑑定は信憑性が薄くなります。
陶磁器鑑定には公的な資格はない
注意点として、日本には骨董品陶磁器の公的な鑑定資格は存在しておりません。
あるとしても日本の一部の窯単位で存在するのみです。
そのため、鑑定士によって結果が変わるということはあり得るので、いろいろな方の鑑定を受けることも重要となります。
鑑定と査定の違い
骨董品の鑑定を検索すると、買取店の査定というのが出てくることがございます。
多くは無料を謳っておりとてもよく見えますが、鑑定とは全然違うものです。
査定は売却をすることを前提としたもので、買取価格が明らかにするものです。
そのため、陶磁器の詳細までは明らかしてくれず、その判定自体は貰えないことは多いのです。
鑑定では陶磁器が国や窯、時代などの判定結果自体を詳細に貰うことができます。
骨董屋の鑑定を利用する
街にある陶磁器の骨董店でも鑑定を受けられる場合がございます。
この場合には絵なども取り扱う複合のお店や買取専門店よりも、陶磁器の品が並んでいるお店の方がおすすめです。
商品が実店舗にない買取を中心に行なっているところは先述の査定しか行えない場合があります。
この骨董店の鑑定は常連の方にしか行なっていなかったり、商品を購入した場合のサービスであったりすることがあります。
また、初見では足元を見られ、買取目的の鑑定をされる場合もあるので注意が必要です。
実物で鑑定してもらえるため、良い鑑定士にあたれば良い鑑定結果をもらえます。
とても敷居が高く、利用をしづらいのですが一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
デメリットとしては、割れ物である陶磁器をお店まで持っていかなければいけないという点がございます。
鑑定を専業とした鑑定士
世には骨董店ではなく、仕事として鑑定をしてくれる方もいます。
その鑑定士は古美術陶磁器の研究者であったり、陶芸家などが行なっております。
鑑定士をにより結果が違うこともございますが、鑑定を目的とした場合、個人的にはこういった方を当たるのが忖度のない意見をもらうことができるのでオススメです。
大きなデメリットとしてこういった鑑定士を探すのは難しいというのがあります。
名のある鑑定士は人のつながりの中でないとお願いできないことがほとんどです。
しかし、昨今は研究活動をインターネット上にも公開している方も増えており、見つけやすくはなっております。
特定の窯の焼き物については専門家も多く見つかるようになりました。
やや鑑定料が高めに設定されていますが、理想の鑑定士がいる場合はとてもおすすめができます。
オンラインの鑑定を利用する
昨今ではオンラインによる鑑定サービスを行なっている方も多くなりました。
オンライン鑑定は主にサイズや写真で陶磁器の鑑定を行うサービスです。
実物を見ないものなので、鑑定の精度が低く見られがちですが、写真でも鑑定を行うことに長けた鑑定士はおります。
また、オンライン鑑定は自宅からできるので、割れ物である陶磁器を運搬するリスクもございません
当オンライン美術館にも陶磁器についての多くのお悩みが寄せられるため、サービスとして提供させていただいております。
皆様のお悩みをなるべく負担なく解決したいため2,000円と低価格にさせていただいております。
鑑定内容につきましては名称・生産国・窯・釉薬・時代・模倣品判定が可能です。
オンライン鑑定の詳細はこちらからご覧下さい。
鑑定方法のまとめとオススメ
骨董品の鑑定方法は主に上の三つで、「骨董屋」「鑑定士」「オンライン鑑定」となります。
どの方法も一長一短であります。
もし、行動ができる範囲で信頼できそうな骨董屋があれば問い合わせをして持ち込まれるのが良いです。
専門の鑑定士による鑑定はとてもおすすめですが、特定の窯でないと見つけるのが大変です。
昨今のインターネットの普及を考えると「オンライン鑑定」の選択肢はとてもおすすめができます。
比較的金額も安いのでお試ししやすく、いろいろな方の意見を聞くことができます。
ぜひ、ご自身にあった鑑定を受けて、骨董品陶磁器の知識を深めてください。
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