福岡県で陶磁器が見れる美術館と美術品のまとめ一覧

福岡県で陶磁器・古陶磁器(骨董品)が展示されている美術館や博物館をまとめました。
福岡は古くから中国や朝鮮との文化交流の中核であり、多くの美術品が集まりました。
また、周辺には伊万里焼・有田焼、鍋島焼、薩摩焼、唐津焼など名窯があり、九州を代表して安土桃山時代から江戸時代の古美術品が収蔵されている美術館がございます。
代表的な作品もまとめておりますので、ぜひお出かけに研究にご利用くださいませ。デートにもおすすめです。

美術館は時期によって展示物が変わる他、臨時休業や営業時間の変更もございますので、公式ホームページを必ずご確認し訪館くださいませ。

九州国立博物館(きゅうしゅうこくりつはくぶつかん)

九州国立博物館福岡県太宰府市石坂にある博物館で、2005年に国立の博物館としては4つ目に開かれました。通称「九博」として親しまれています。九州がアジア文化交流の窓口であった歴史的な背景を踏まえ「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える博物館」という理念のもと展示されています。
国宝4件、重要文化財42件を含む収蔵品と国宝2件、重要文化財12件を含む寄託品を収蔵しています。
江戸時代を代表する茶人であった古田織部が所有していた油滴天目が有名です。
他の美術館から集められた陶磁器による企画展がたびたび開催されており、大阪の東洋陶磁美術館や東京国立博物館の陶磁器を見ることもできます。

九州国立博物館おすすめの美術品

油滴天目(重要文化財)

南宋時代に建窯で焼かれた天目茶碗で、碗の内外に水に浮かんだ油滴のような模様が浮かびます。漆黒の底部から青みを帯び緑色に変化する美しい油滴天目は大変貴重で、美術館で見れる油滴天目としては最高峰です。

奈良三彩壺(重要文化財)

素焼きの表面に白土を化粧塗りし、緑と黄色の2種類の釉薬を施すことでマダラな模様を描きます。中国の唐時代の唐三彩の技術を使い奈良時代の日本で焼かれたもので、奈良三彩と呼ばれます。

緑釉四足壺(重要文化財)

平安時代に猿投窯で焼かれた緑釉陶器で、奈良時代の多彩釉から単彩陶に変化していく9世紀の典型的な作品です。当時の中国陶磁を模した器形を和様化した歴史的資料として価値の高い品です。

色絵藤棚文大皿(重要文化財)

江戸時代の鍋島様式の色絵大皿です。見込には青を基調とした色使いで藤棚が描かれます。

住所:〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
最寄駅:西鉄「太宰府駅」徒歩10分、駐車場有
営業時間:9:30〜20:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末
ホームページ:九州国立博物館

福岡市美術館(ふくおかしびじゅつかん)

福岡市美術館福岡県福岡市中央区にある美術館で大濠公園の敷地内にございます。近代美術と江戸時代以前お古美術が共存し、松永コレクションをはじめ、重要文化財を含む多くの美術品を所有します。「西日本地域の美術センター」を基本構想としており、西日本(九州・沖縄・山口地域)の出身者や関係の深い美術品が収集されております。

福岡市美術館おすすめの美術品

猿投灰釉壺(重要文化財)

薬壺形で胴部が球状に豊かに張り、引き締まった口顎に低い高台部であり、平安時代に猿投窯にて作られたものと考えられます。美しい器形に滝のように流れる緑色の灰釉が優雅です。

色絵吉野山図茶壺 仁清作(重要文化財)

野々村仁清は江戸時代前期を代表する陶工であり京焼色絵陶器を完成させたと言われています。日本一の桜の名所として知られる奈良吉野山の満開の絶景を針のある端正の表面に尊に描かれます。四国の丸亀藩京極家に伝来したもので「芳野模様御壺」なる二口の内の一つと推定されています。

五彩魚藻文壺 大明嘉靖年製(重要文化財)

明時代嘉靖製の特色をよく示す、染付蓋の発色や黄地紅彩の技法を用いられています。高い絵付の技法、巧みな配色でよくまとめられた優品です。

住所:〒810-0051 福岡市中央区大濠公園1-6
最寄駅:地下鉄空港線「大濠公園駅」徒歩10分、地下鉄天神南駅「六本松駅」徒歩10分
営業時間:9:30〜17:30
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始
ホームページ:福岡市美術館

出光美術館 門司(いでみつびじゅつかんもじ)

出光美術館 門司福岡県北九州市門司にあり、出光興産創業者である出光佐三の収集した美術品を一般公開するための美術館です。
出光佐三とゆかり深い門司港レトロ地区の一角ございます。
東京にも本館があり、美術品を共有しております。
日本・東洋の美術品が中心で、陶磁器、絵画、書跡などが国宝2件、重要文化財57件が収蔵されます。
陶磁器としては唐津焼や色絵が多いのが特徴です。

出光美術館 門司おすすめの美術品

絵唐津柿文三耳壺(重要文化財)

桃山時代に焼かれた唐津でふっくらと優美な姿に、丁寧な細工、濃く発色した樹木が描かれます。
日用品が多かった唐津の中では丁寧で珍しい造形です。

色絵花鳥文八角共蓋壺(重要文化財)

江戸時代に作られた世界最大級の柿右衛門壺といわれており、沈香壺(じんこうつぼ)形と呼ばれる堂々たる器形です。
梅・牡丹・竹・菊の花小鳥を、明るく澄んだ色調で描きだしています。柿右衛門の大作といえる作品です。

住所:〒801-0853 福岡県北九州市門司区東港町2-3
最寄駅:JR「門司港駅」徒歩8分
営業時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始、展示替期間など
ホームページ:京都国立博物館

福岡東洋陶磁美術館(ふくおかとうようとうじびじゅつかん)

福岡県福岡市城南区にある中国・朝鮮・日本の古陶磁を専門とした美術館です。中国は彩陶から清朝、朝鮮の高麗や李朝、日本は縄文から江戸時代など東洋のほぼ全てを網羅しております。

福岡東洋陶磁美術館おすすめの美術品

五彩宝相華唐草文瓢瓶

明時代の景徳鎮官窯の品で中国の吉祥趣味をよくあらわしている瓢箪形の大瓶です。官窯五彩磁としては大作であり、赤絵の具による主模様を描き、余白を緑彩で塗りつめる緑地紅彩は落ち着きと艶やかさの絶妙な調和をなします。

伊羅保茶碗 銘 立田川

やや赤みを差した釉肌と余白の青みのある景色が龍田川に流れる紅葉に見立てて立田川と銘がつけられました。口縁の鋭さや高台の力強い削り出しは伊羅保の本領が発揮されています。

古九谷青手花鳥図平鉢

古九谷様式の深く重厚な色彩で、力強い描線で模様が描かれます。万華鏡のようなデザインの濃い緑地に三方の窓には牡丹と鳥を描いた青での皿です。九谷の大皿は一枚として同じデザインのものはありませんので、一見の価値があります。

住所:〒814-0133 福岡市城南区七隈8丁目7-42
最寄駅:J地下鉄七隈線「七隈線」徒歩1分
営業時間:10:00〜17:00
休館日:日曜日、祝祭日(敬老の日・文化の日は除く)、展示替期間(1・2月/7・8月)
ホームページ:福岡東洋陶磁美術館

小石原焼伝統産業会館

小石原焼は筑前福岡藩・3代目藩主が伊万里焼にならい始めたとされる九州を代表する陶磁器です。その小石原焼・髙取焼窯元の代表作を展示や歴史を学べる資料館です。

住所:〒838-1601 福岡県朝倉郡東峰村小石原730-9
最寄駅:JR日田彦山線「彦山駅」からタクシーで10分、駐車場有
営業時間:9:00〜17:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日休館)
ホームページ:小石原焼伝統産業会館

お家にいながら楽しめるオンライン美術館もおすすめ

陶磁オンライン美術館

陶磁器の美術品を家でも楽しみたい、遠くに住んでいるから行くのが難しい、そういった方には当オンライン美術館もおすすめです。
「陶磁オンライン美術館」は九州の名窯である、有田焼、薩摩焼などを含む日本・中国・朝鮮半島などの東洋の古美術陶磁器を美麗な写真を掲載しております。
写真はさまざまな角度で撮影し、展示されている美術館では見ることのできない高台(底)までじっくりと鑑賞ができます。
これから美術館をめぐる事前の勉強にもなりますので是非ご覧くださいませ。

伊山大策

伊山大策

名古屋ビジュアルアーツ写真学科在学中より瀬戸焼の陶芸作品撮影を続ける。11年前に愛知の古美術研究にて陶磁器の知識を学ぶ。写真スタジオに3年勤務したのち、広告やWEBサイトの制作を手掛けその経験を活かし、古陶磁美術品の良さを広めるために当サイトを開設いたしました。

オンライン美術館公式骨董店燦禾

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